
日中オナガ・自己新記録
予期せぬプレゼント 実寸66cmの巨オナガ !!
KIZAKURA Field Tester 柴原啓二 
今期から会長職を要請された『九州真ぐれ会』、その中の熊本支部の例大会に招待され甑島、手打の磯を目指したのは、まだ暗い23時だった。会員11名と招待役員4名の内、吉満、柿添の両氏は小生と同様のキザクラのフィールドテスターである。
若い会員達と同礁してその釣技を披露して、彼らの更なる情熱を掻き立てて欲しいと思っていた。内心いやだな、と思っていた真夜中の渡礁は翌02時頃。足元は真っ暗、おまけに足場は平らな場所のまったくない「赤瀬」というポイントらしい【地図】。

夜釣りの嫌いな小生としては薄明るくなる05時過ぎまでの時間をどうやって過ごそうか、と悩んでいると、同礁した柿添テスターは早速全ての準備を終え、“いつからでもどうぞ”、だって。
もう一人同礁の熊本支部の小財君もあらかた用意を済ませている。それじゃあやらねばかな〜、と準備に取り掛かろうと磯バッグの中から磯用ライトを取り出そうとして、がっくり!!。どこを探してもライトがない。それもそのはず、入れた覚えがないのだ。多分我が家のテーブルの上に鎮座ましましているのだろう。あまり夜釣りを得意としない小生は明るくならないと動きたくないので、普段ライトが必要ないのである。
そんな小生を見かねて優しい柿添テスターが、自分のライトを一緒に使って釣りましょうと、あまり嬉しくないお誘いの言葉を掛けてくれた。後2時間強の時間を過ごすのに、寝る場所すらないこのポイントでは仕方がないので重いお尻を上げてマキエと仕掛けを作り二人に続いて釣り座に立った。
小生の夜用の仕掛けは、夜はいやだといっていたわりには、
☆ ロッド シマノBB-X SI3号
☆ リール シマノBB-X テクニューム5000番
☆ 道糸 8号
☆ ハリス 8号
☆ ウキ リング・ザ・ナイトの0.5号
(ただし6mの所にウキ止め)
☆ ハリ グレ針12号
という男女群島での夜オナガ釣りの重装備である。
(本当は夜オナガに対してはこれしか知らないのだが)さあ〜ライトは持ってないけど巨オナガいつでもいらっしゃい、と釣り始めたのだが、その第一投目に小生の仕掛けが走ってしまった。45cmくらいの小ぶりのオナガだったが、皮肉なもので二人のひんしゅくを買いそうで心苦しかったのも事実であった。
そんな感じで3枚ほど同型のクロを手にして、大型のオナガの気配が感じられなかった小生は磯の奥のほうでお茶を手に一休み。そんな静寂の中で柿添テスターの雄たけびが磯に響き渡ったのだった。
“きたぞ〜”!!
夜目を凝らして見るとロッドはギンギンに絞り込まれ、海面を割った魚が激しく動き回る為、夜光虫のきらめきが幻想的に美しかった。此処は負けてなるものか!、と柿添氏の執念が勝って玉網に収まったオナガを見て後の二人が驚いたのは言うまでもありません。優に60cmをオーバーしているのです【参照=柿添レポート】。
“あんたが、大将”同様の賞賛を持って祝福、磯の上には期待が走りまくる状況になっていました。ところがそうは問屋が卸してくれません。アタリのないまま時間が過ぎて、あ〜あ、という時間帯になると今度は横で釣っていた小財君の動きが激しくなり、必死でやり取りをしているのです。“大丈夫か?玉網入れに行こうか?などと声を掛けて、動こうか、とした瞬間ロッドが空を切ってしまい、柿添テスターと同じくらいと思われるクラスの夜オナガは命からがら漆黒の海へ帰っていった。残念!!。
小生はといえば、明朝の朝まずめの巨オナガに期待してといえば聞こえが良いが、前日の玄海島講習会を終え、途中から所要で一度長崎へ帰り再び鹿児島串木野港まで走ってきた、という強行軍の疲れもありクーラーに座り込んでうつらうつらの状態で、釣りどころではない。明け方まで少し休もうと釣りは二人に預けて休養の時間を過ごしていたのだ。

夜も明けきり十二分にウキが視認出来るようになり昼釣りを開始したのだが、40cm
レベルのオナガが3枚仕掛けをひったくっていってくれただけで、後が続かない状況になっており、けだるい時間帯を迎えていた。
左側の沈み瀬近くから軽いサラシが生まれ、緩やかな上げ潮が左から右へと横流れしている状況の中、竿二本、10mほど先に振り込んだ仕掛けをハリス分の2ヒロほど引き戻す時に右からの軽い風に道糸をはらませ、仕掛け全体を張りツケエサ先行の形を作り、ウキから下が少し海中に入って、その負荷を感じたらウキが入水するくらいのバランサーをウキに貼り付け、ゆっくりとした仕掛けの入り方を演出しながら流していた。
まだウキが見えている状況でほんの少し道糸が動いた、走ったのではなく魚がくわえたかのように動いたのである。回収してみると案の定オキアミの頭だけがかじられている。何かいい感じの魚がアタッているような予感があったのは事実であるが、まさか!、という感覚で2投目もほんの少し、パラッッと道糸を引っ張っただけのアタリがきた。完全にグレがアタッている!。という感触だけは掴んだので、次回は道糸を張らずにゆっくりとふけをだして、魚が走りやすいようにしてみようと考え、全く同じ流し方で3投目を入れた。
引き戻す時に道糸に風を含ませて方向にラインを乗せ潮の行く方向に向かわせた。ゆっくりと仕掛けが馴染み、ウキが入りだしたその瞬間だった、軽い、ホントに軽い感覚で道糸を引き出して魚が走った。

思わずスプールに添えた指に力を入れラインの出を止めにかかったのだが、そんなものは何の役にも立たなかった。あんなに軽かった走りがモンスターでもかかったように重々しい重戦車の走りに変わってしまったのだ。沖へ沖へと向かった走る奴をロッドを高く掲げて、そのしなりで防ぎ、底へ底へと潜り込もうとする奴をロッドの反発で、極限まで曲げて防ぎ、右へ、左へ、と際限なく走る奴をその走る方向を考えて、方向にロッドを倒して耐え忍び、やっとのこと海面に奴の姿を見るまでに要した時間はめちゃくちゃ長く感じられたが、本当のところは5分くらいなんだろうと思う。
玉網に奴が入りきるまで緊張の糸が切れることはなかったが、さすがに手に伝わってきた重量感が、小生の五感に「新記録」!!の予感を感じさせてくれていた。玉網を持つ手がその重さに震える。こんなことは久しぶりのことだ。嬉しい!!。昨夜の柿添テスターではないが、“やった〜“と叫びたい衝撃に襲われたのは正直な気持ちです。

釣り上げて直ぐの採寸では66cm。小生の昼釣りのオナガでは最大魚!新記録である。!男女群島での記録を抜いてしまった。これからこのサイズのオナガがいつ釣れるのか、予測はつかないが、このオナガを凌駕する奴に巡り会えるまで頑張ろうと、新たな気合が入ってしまった。
今回の釣行の段取りをしてくれた、「九州真ぐれ会、熊本支部」に感謝!、渡船に感謝!、同礁してくれた柿添テスター、小財君に感謝!、そして何よりも甑島・手打の磯に感謝を込めて”ありがとう“といいたい。
この愛するオナガに対したタックルは下記の通りです。
☆ ロッド シマノ ファイアブラッド グレSP ダイブマスター
☆ リール シマノ BB-X テクニューム TYPEU
☆ 道糸 3号
☆ ハリス 4号
☆ 針 剣華グレ7号
★ウキ K,s EVO L-00(バランサー少々)

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